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日本文学科 教授 伊狩 弘

2018.03.01

楽しく有意義だった夏休みの研修旅行

伊狩ゼミでは夏休みに東京に研修に出掛けます。四泊五日の長旅です。研修なので、遊びではありません。毎日、東京の文学関係の様々な土地を巡るのです。暑いのを我慢して、歩きまわりました。起点はやはりここ、夏目漱石生誕の地の文学碑です。早稲田の喜久井町交差点、地下鉄早稲田駅を出るとすぐです。そこから文京区小日向方面に歩くのが、花袋の『蒲団』の道です。切支丹屋敷跡の石碑までがひと歩き、もう疲れた、途中に漱石山房記念館もあります。少し我慢して菊坂の樋口一葉旧居跡、東大前の法真寺は一葉が少女時代を過ごした所だ、東大構内でお休みとお昼。その後は森鷗外とか猫の家とか。足が棒になるね。

翌日は三島由紀夫の市ヶ谷防衛省に行きました。市ヶ谷記念館になっている建物、一階は例の東京裁判が行われた講堂です。二階には三島の切腹した部屋が保存され、三島の刀傷が残っています。怖いですね。少し休憩しましょう。

3日目は浅草方面に行きます。雷門から浅草寺、戻って吾妻橋を渡ります。隅田川が滔々と流れています。吾妻橋辺りは江戸川乱歩の小説によく出るところです。『陰獣』では橋の下に死体が流れ着きます。昼は乱歩の愛したお好み焼き屋染太郎で食べました。乱歩など有名な作家の色紙が飾ってあるよ。そこから一葉記念館へ。新吉原の近くです。揚屋門まで覗いてみました。見返り柳までは行かなかったけれど、行きたい人はどうぞ。三ノ輪駅の近くは浄閑寺だよ。遊女の投げ込み寺として有名、可哀そうだね。

だんだん疲れが溜まったけど、もう一寸頑張ろう。4日目は芥川龍之介のお墓を見に行きました。巣鴨から歩きます。慈眼寺というお寺、谷崎潤一郎の墓もあります。二人は筋の無い小説論争をした仲だね。とげぬき地蔵さんで一休み。池袋に出て、乱歩記念館に行きました。最終日は三鷹禅林寺から六本木ヒルズの美術館へ行きました。あー疲れた。

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