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食品栄養学科 准教授 後藤 知子

2018.02.01

食品栄養学科の後藤知子です。今年の春から宮城学院女子大学に参りました。専門は栄養生理学という分野で、わたしたちが食べる食物に含まれる栄養素が、身体の中でどのように働くかについて知りたくて研究してきました。特に、いろいろな栄養素の中でもミネラルが身体のなかでどのように作用するかについて関心を持っています。「基礎栄養学」、「子どもの食と栄養」、「栄養学実験」という講義・学生実験を担当しています。

おなじみのミネラルといえばカルシウムでしょうか。「多量ミネラル」のカルシウム等より、必要とされる量は少ないものの、身体に取り入れる量が不足すると大変な「微量ミネラル」があります。亜鉛は、鉄ととともに代表的な微量ミネラルです。
亜鉛が不足すると、味を感じない・感じにくいといった味覚障害や、食欲不振、成長の遅れ、皮膚炎、生殖機能・免疫機能の低下など、いろいろと深刻な健康障害の原因となることが知られています。

近年は、気分が沈みこんだり情緒不安定になったり、うつ様症状の悪化など、精神的な悪影響があることも報告されています。とても地味な研究だと思いますが、亜鉛などミネラルの作用、その仕組みを明らかにすることを通して、健康な毎日につながるような、科学的根拠のある情報を、少しでも発信できるよう研究を続けています。
様々な食べ物を手軽に選ぶことが出来る「飽食の時代」ですが、偏った食生活や食習慣の乱れ、ダイエット等から潜在的な微量ミネラルの不足が増えています。

管理栄養士を目指す熱意に満ちた皆さんがいずれ、栄養状態の改善や管理を通じて、人々の健康に貢献してくれることは素晴らしいことと思います。皆さんの心に留まる正しい情報を発信できるよう、また、大学生活の楽しい時間も共に過ごせるように、助け合える存在でありたいと思っています。

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