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食品栄養学科 准教授 伊藤佳代子

2016.11.29

こんにちは。食品栄養学科の伊藤佳代子です。「公衆栄養学」と「地域栄養活動論」、そして各々の実習を担当しています。よろしくお願いします。

皆さんは「公衆栄養」という言葉を聞いたことがありますか。本学食品栄養学科では、2年生の前期に「公衆栄養学」を、後期に「地域栄養活動論」を履修しますが、「公衆栄養学」の教科書の1ページ目には、公衆栄養(学)とは、国民の疾病予防と健康の保持・増進を目的に、人の健康と食をめぐる問題を、人間栄養学を基盤として地域(社会)の組織的活動により解決する実践科学である。と記されてあります。皆さんが毎日食べている食事こそが健康の源です。「食は命なり」 すなわち、毎日の望ましい食生活の積み重ねが、自分、家族、地域、集団全体の健康の保持・増進、疾病予防にもつながっているのです。

そこで、授業では、基本となる法律や計画、国や都道府県、市町村単位の健康の状態や疾病の現状と課題、これまで行われてきた健康づくりや疾病対策(予防)の歴史と現在の健康づくりや疾病対策などを学び、その中で、管理栄養士が、人の健康と食をめぐる問題を地域社会の連携・協働による組織活動でどのように解決できるか、そのために適切な栄養に関するプログラムを提供し展開できるようするためになにが必要か、など、公衆栄養活動を総合的にマネジメントすることのできる管理栄養士を目指し学んでいきます。そして、3年生の「公衆栄養活動実習」では、実際の健康に関する調査データなどをもとに、現状の把握と課題の抽出、課題解決のための施策の立案、評価などについてグループワークなどを通し学んでいきます。

公衆栄養は地域全体の健康づくりを栄養面から支えることであり、その仕事を担っている管理栄養士は、国、都道府県、市区町村の職員すなわち公務員である場合がほとんどです。皆さんが暮らしている地域の保健所や市区町村でも赤ちゃん健診から特定健診の事後指導、生活習慣病予防のための栄養教室などでお目にかかっていることがあるかも知れませんね。

本学科では、管理栄養士になるために3年生で臨地実習に行きます。「公衆栄養学」としては、保健所、中核市・政令指定都市、市町村保健センターが実習先になりますが、実習先には、本学の歴史を証明するかのように、先輩方が大勢いらっしゃいます。そして、暖かくも厳しくご指導いただいています。先輩方の存在は宝物です。

私は、これまで、公衆栄養に従事する管理栄養士の業務の在り方や、食育の推進方法についてなどの研究や実践をしてきました。その中で、健康危機管理時、特に地震災害時の食生活支援体制整備における保健所管理栄養士の役割などについても研究し、被災地での食生活支援のためのガイドラインの作成や各都道府県、市区町村の行政単位での災害に備えた栄養・食生活マニュアルなどの作成にも取り組んできました。東日本大震災を契機に、被災された方への食事提供方法や市区町村の管理栄養士の活動マニュアルの作成は進みましたが、今後も引き続き研究が必要だと思っています。

さて、学生は、3年次に「卒業基礎研究」を、4年次で「卒業研究」を履修します。今年は私の研究室には3年生が12人、4年生が10人います。毎年開催するオープンキャンパスには大勢の高校生の皆さんにおいでいただいていますが、例年、当ゼミでは、食生活についての簡単なアンケートとアドバイスのコーナーを設けています。オープンキャンパスにおいでの際は、ぜひお立ち寄りください。お待ちしています。

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